相場考察

オージーとゴールドの関係について相関性や上昇の背景

2020年コロナショック以降ひたすら上げに上げ続けているオージーにクローズアップしてみようと思います。今回はそのオージーとゴールドとの関係性や相関性についてみていきます。

ひたすら上げ続けるオージー

コロナショック以降ひたすら上げ続けているのがオージーです。
オージードル、オージー円ともに上昇基調が止まりません。


こちらがオージードルの日足チャートです。赤の縦線から右側が2020年以降の相場です。
最安値から2021年1月8日までの高安の値幅約2,300pipsあります。


次にこちらはオージー円の日足チャートです。
最安値から2021年1月8日までの高安の値幅約2,100pipsあります。

このようにオージードル、オージー円共に上げが強い、つまりオージーがかなり強いことが分かります。

ゴールドとの相関性があるか!?


そんなつよつよのオージーですが、ゴールドとの相関性もあるのかもしれません。
こちらがゴールドの日足チャートです。赤の縦線から右側が2020年以降の相場です。

ゴールドに関してもコロナショック以降上げ基調がかなり強いものになっています。
ただオージーと違って現在高値をどんどん更新して張り付いているという場所にはいないです。高安の値幅から37%ほど戻した位置にいます。

ではここでオージーとゴールドのチャートを並べて比較してみましょう。

まずはゴールドとオージードルです。(どちらも日足・赤の縦線が2020年以降)


次にゴールドとオージー円です。(どちらも日足・赤の縦線が2020年以降)


グリッドも参照に比べてみて頂けると分かりやすいと思います。

確かに俯瞰してみていくと似たようなチャートになっています。
どちらも同様に上げ基調できていましたからね。

では次に部分的にフォーカスしていこうと思います。比較対象はゴールドとオージードルです。

前半


青の四角で囲ったところに注目しましょう。
年初から7月中旬までです。

年初は相関ではなくどちらかというと逆相関になっています。
その後コロナショックではどちらも急落が入って下落です。ここは相関しています。

そしてコロナショック後からのリばはどちらも同じような形で入っています。
7月中旬まではじりじりと上昇継続相関性が強くなっています。

これらが前半の青い四角の注目点です。

中盤


中盤は四角で囲っていないところです期間にして約1か月です。7月中旬から8月中旬まで。

ここに関して比べてみてみるとゴールドが一気に火柱上昇をしています。
それに対してオージードルは調整局面といった所でじり上げ程度です。

ここには似た動きは無いですね。

後半


黄色の四角で囲った所に注目です。
ここは8月中旬から21年の1月8日までの部分です。

ここの黄色の枠に関していくと相関している所としていない所で分かれます。
この黄色枠を半分にしてみてください。

左半分は似ています。ボラの大きさは違いますけどチャート自体の値動きに関しては似ています。相関性があるといって良い部分になると思います。

それに対し右半分です。
こちらに関しては似ていないです。

ゴールドは値動きが上下に激しいです。大きな陰線も目立ちます。
しかしオージードルでは陰線は目立たず下げることなくずっと上昇中です。どんどん高値を更新している状況です。

相関性の結果は!?


ゴールドとオージーの相関性についてまとめていくと、相関している時もあれば逆相関の時もあるし、どちらともいえない局面もあるということでした。

ただ大きく俯瞰してみていくと似たようなチャートにはなっているので、大局観として見ていくと良いかもしれないです。

ここでゴールドとオージーの関係性は切っても切り離せない部分も実はあるんです。
それでは次です。

金の産出国世界第2位のオーストラリア


実はオーストラリアは金の産出国世界ランキング第2位なのです。

金の鉱山産出量は2019年は過去最大で3,300トンです。第1位は420トンの産出量で13%を占めた中国です。2位に330トンの産出量で10%を占めたオーストラリアです。

ちなみに中国は13年連続1位でオーストラリアは10年連続の2位です。
不動のツートップです。

ということでゴールドとオーストラリアは切っても切り離せない関係性がありました。

今回ゴールドの上昇とオージーの上昇になにか理由があるのではないか?チャートは相関しているのではないか?と考えた訳なのですが、このゴールド産出国世界第2位ということも関わっていると思います。

考察


オージーの上昇、ゴールドの上昇、それらはともにお互いが引き合って、釣り上げていっていると考えました。

オージーという通貨価値が上昇するとその国の栄えている産業にも寄与していく。ここで言うゴールドですね。たくさん取れるゴールドに対しても投資対象となりえるということです。

それは反対も同じくでコロナショックから世界不安が加速して、懸念されていきゴールドという安全資産とされる需要も大きく高まりました。

ゴールドの価値があがるということは、間接的にゴールドをたくさん産出する国にも投資対象になるということではないでしょうか。

これらのことによってお互いがお互いを釣り上げていくそんな性質がゴールドとオージーにはあるのではないかと考察致しました。

またオーストラリアに関しては2020年金利の引き下げもありました。
金利の引き下げはその国の通貨安を招く要因ともなりえますが、今回に関しては利下げが行えるほど国の国力が上がったと考える方が近いのかもしれません。

それも兼ねてオージーの上昇が止まらずに上がっていっているのでしょう。

まとめ

今回は2020年からずっと上げ基調のオージーとゴールドについてみていきました。
相関性はあるのか?また意外と知らない人もいるゴールドとの関係性についてまとめました。

これからのオージー、ゴールドどうなるのでしょうか。もちろん上がり続ける相場もずっと続くわけではありません。

私自身については1月に下がると思っています。オージー円を80円の20銭あたりから売りポジを現在保有中です。

さて私のポジション含め、オージーやゴールドどうなるでしょうか。