2020年は歴史的な1年になりました。コロナウイルスの流行ですね。
2020年2月末辺りからコロナウイルスが世界的な蔓延を起こしました。
それに伴い為替や株などの相場も歴史的に動いた相場となりました。
そんな2020年ですがアメリカドルの通貨安がコロナ相場以降止まらずにトレンドを継続しています。
そして今現在2020年12月17日においても各ドルストレートは年初来高値を更新中、ドル円に関してもコロナショック時のドル安円高レートには至っていないものの、じりじりと高値を切り下げ安値を掘り進めています。
ということで今回はそんなアメリカドルのドル安についてみていきます。
ドル円
こちらはドル円の日足チャート
真ん中の黒線から右側が2020年相場です。
今年の高値は2月20日の112.225円、安値は3月9日の101.181円でその差11.044円です。
そして17日16時時点のレートが103.230円ということで年安値まで約2円というところまで迫っています。
トレンドラインを作ってみていくと綺麗に高値を切り下げ、安値を更新していることが見えてきます。
通年で緩やかではあるものの下落トレンドになっています。
次に水平線です。緑色で取っています。ざっくりですが104.40近辺に取ります。
今までサポートを受けてきていた部分です。直近にフォーカスを当ててみていくと抜けているようにも見えてきます。
それだけ売りの圧力もまだ継続している訳ですね。
週足で見ていっても過去このラインはサポートとして買われていたところです。しかし現状じりじりと下げてきています。
クラッシュ的な大きな下落ではないものの、じりじりと攻めていますね。
次は月足です。
月足も現状3か月連続で下げています。4か月連続になりそうです。
一応下からトレンドラインを当てて見ましたが、機能するかは懐疑的です。
この月足を見ながら年足を想像してみます。
上髭長めの陰線になりそうです。
ユーロドル
こちらはユーロドルの日足チャート
真ん中の黒線から右側が2020年相場です。
ユーロドルも2月3月は今までにない歴史的な相場になりました。
今年の安値が3月20日の1.06373、高値が本日12月17日の1.22354です。現在進行形で年初来高値を更新中です。
今年の最安値から上昇トレンドの起点になった部分に2点目を当てて伸ばしています。
そこから上値のヒゲ先のポイントに当てて見ます。
現状年初来高値更新中なのでかなりチャネルベースで見ても高い位置にいますが、まだ上値余地はありそうです。
直近の角度にもトレンドラインを当てて見ます。
まだこのラインの斜線は切れていません。ショートを考えたいところですが、切ってきてからでも遅くなさそうです。
高値の更新のポイントには必ず損切りを入れている逆ポジの人がいるので、高値更新中はどこまで上がるか分かりません。
どこまで行っても不思議ではないとも考えれます。
次にこちらは週足
2018年の2月の高値が左側には見えます。ここが大きく意識されてくるポイントとして見ています。
とは言えもみ合って崩れたレートと現在レート1.22330近辺はほぼ同じような位置にいるので、ここもポイントにはなるでしょう。
最後に月足です。
こうしてみていくと過去12年相場を見ていっても2020年の最安値というのは、かなり安い位置にいたことが分かります。
そして今年上がり続けているユーロドルですが、過去12年で見るとまだ少しだけ安い位置にいます。
長らく続いた下落トレンドが終わってトレンド転換を示唆しているのかもしれません。
ユーロドルもドル円同様月足のイメージを行ないます。
こちらは下髭ありの大きめの陽線です。さらには現在進行形で年初来高値を更新中ですので、このまま年足をクローズするとなると坊主の陽線になります。
坊主というのはヒゲが残らないローソク足のことを指します。
ローソクがそのまま高い位置で終値を迎えたということです。それだけ買いの圧力の強さ、売り圧力の弱さを表すものにもなってきます。
年末の市場参加者が減ってくる中で、この現状はなかなか珍しいことだと思います。
そのほかのドルストレート
そのほかのドルストレートもご紹介します。
ポンドドル
オージードル
年末まで気が抜けない
2020年末にして各ドルストレートは年初来高値を更新中、ドル円に関しても年初来の安値までは下がっていないもののじりじりと安値を更新中です。
年末の市場参加者が減ってくる中で、年初来高値更新、更には年足ができる中で坊主のローソクを作るような局面も考えられるということで、気が抜けない2020年末の相場になってきています。
正直トレードを行うにはかなり難しい局面と捉えます。
高い位置にいるということで一気に売り仕掛けが入る可能性もありますし、ドルストレートがそのまま上髭を付けづに坊主で終わる確率は過去においてそれほど高くありません。
とはいえ、高値の先には必ず逆ポジションの損切りがあります。それらを刈っていく、焼き払っていく動きも出てきますので、非常に難しい場面です。
そういったところを警戒しながらトレードを行うのであれば、やっていきたいところです。