窓といえば家やビルなどの窓を思い浮かべたりもしますが、為替にも窓というものが存在します。
為替では主に月曜日、週明けの最初の営業日に窓が発生することが多いです。
そんな為替の窓ですが今回は閉める確率はかなり高いというお話をやっていきたいと思います。
窓とは?
為替でいう窓というのはレートが飛んで値と値の間にすき間ができることを言います。
上記の画像で記したところが実際のチャートで見る窓です。
そしてこの窓は下方向に窓が開いていますので、下窓と言います。
これが上方向に窓が開いていると上窓と言います。
そしてこの窓の値と値のすき間が37.6PIPSあるので総じて「37.6PIPSの下窓が開いている」と言います。
為替の窓は基本的に月曜日に発生
為替においての窓は基本的には月曜日に発生します。
厳密にいうと週明けの最初の営業日での発生が多いです。
どういうことかと言いますと、為替は基本的に土日以外24時間取引ができるのですが、土日になると各証券会社の営業は終了しています。
ただし世界の情勢や為替のレートというのは常に動いていますので、月曜日の営業開始時にレートが金曜日の終値からズレて表示される訳です。
これが窓の正体になります。
ただし冒頭にも書いたように厳密には週明けの最初の営業日です。例えば月曜日が祝日で証券会社が休みの時などは翌営業日ということで月曜日以外になることもあります。
また急なファンダメンタルズ要因などによって平日の営業中においても窓が発生することもあります。
12月21日に窓が発生
昨日の12月21日月曜日には各通貨ペアで大きく窓が発生しました。
こちらはドル円1分足です。
約20PIPSの上窓が発生しました。
こちらはポンドドル1分足です。
約100PIPSの上窓が発生しました。
ポンドドルに関しては週末に再度ロックダウンとのことでポンド安の要因も含まれています。
こちらはユーロドル1分足です。
約35PIPSの上窓が発生しました。
ここ最近はあまり大きめの窓が発生することは少なかったですが、久しぶりに大きめのの窓が発生しました。
また2020年の年末にも近いですが、今年の相場は割とボラティリティも大きく出ていますね。
ポンドドルに関しては先週の窓もあり
こちらはポンドドルの4時間足チャートです。
実はポンドドルは先週も窓を開けていました。
ただこの窓が埋まっていなかったんです。
この窓がどうなるのかというのは多くのトレーダーが気にしていたところでもあったかなと思います。
上窓を残して先週は引けて、今週は下窓を開けてというなかなか面白いチャートになっていました。
窓は高確率で閉める
先ほどのポンドドルの4時間足チャートをもう一度ご覧ください。
結局窓は閉めています。これは先週の上窓もそうですし、今週の下窓も月曜日の内に両方閉めました。
そのほかドル円も閉めました。ドル円はオープンから15分ほどで閉めています。
ユーロドルも22時間ほどかかっていますが閉めています。
ということで開いた窓は閉める確率が高いです。
これはもちろん過去の窓も含めてのお話です。
ただし絶対閉める訳ではない
丸で囲ったところが窓が発生している部分です。
2017年4月下旬に発生しています。
ご覧ください。窓を締めずに大きく上昇トレンドを形成してます。
閉めたのは2020年3月中旬です。およそ3年ほど窓を閉めるのに時間をかけています。
ということで窓を閉めるということが絶対ではないということがあるというのも事実です。
最終的には閉めていますが、3年かけてポジションを保有することはできないでしょうし、ほぼプラマイゼロ辺りで反発しているので良いところで利食いできても微益です。
窓埋めを絶対と信じてトレードを行うことはリスクも伴うことを頭に入れておきたいところです。
窓埋めだけで稼いでるトレーダーもいる
さきほどのユーロドルのように開いた窓が3年締まらずに、大きく逆行することもありますが、この窓埋めを狙った手法を構築して稼いでいるトレーダーも居ます。
逆行したときは損切りを入れることで、リスクの限定はできます。
そういうトレードのロジックの構築や資金管理を上手に行うことで、窓埋めでご飯が食べれることも考えれると思います。
ここもデータを取って検証する価値は十分にあるところですね。
まとめ
今回は12月21日月曜日に開いた窓、特にポンドドルの窓埋めが面白かったので、窓についてまとめてみました。
窓を埋める確率は高確率です。ただし絶対ではないというのも事実ではあります。
とはいえここに優位性を見出して生計を経てているトレーダーがいることも事実です。
そんな窓を気にしてトレードや手法を構築するのも面白いかもしれませんね。