相場展望

ドル円12月14日~18日相場展望2020年

今週のドル円は上下幅75.4pipsの値動きとなり、ボラティリティの少ない週となりました。上に行っては売られ、下に行っては買われる。まさに綺麗なレンジ相場となっています。

年末に向かっているということ、市場参加者の減少、材料的にも大統領選も先月の終わりを迎え、特段の材料は無しといった状況でしょうか。

ということで今週の値動きを踏まえて、来週のドル円の相場展望行っていきたいと思います。長い時間軸月足から見ていきましょう。

月足


かなり長期で見ていっても大きな節目にいます。

上からの切り下げのトレンドライン、下からも同じようにコロナショック相場の下髭に2点目を当てると切り上げのトレンドラインも伺えます。

月足ベースでの三角保ち合い、さらには収束、余白も少なくなってきています。
来週とは言いにくいですが今後月足ベースでの大きな値動きが近いかもしれませんね。

ただ現状はレンジとしてみていきたい所です。

トレンドラインのほかにも水平線に注目してみましょう。

青色のラインです。この103円から105円を跨いでいるゾーンに関しては2016年以降の買われているラインです。いわゆるサポートラインとしての機能を果たしています。

今週の終値は104.018ということでここは月足長期ベースにおいて買いゾーンになっています。

大きなモメンタム(値動き)、クラッシュのような動きがなければ買っていく戦略を立てることができます。

ただしもちろんサポートが必ず、いつまでも機能するということもありませんので、そこは要注意です。大きな節目のブレイクは怖い所でもありますからね。

売り戦略としてはこのサポートのブレイク、売りモメンタムの発生を見てからの戻り売り戦略がリスクを抑えて、リワードが狙えるトレードになるかもしれません。

週足


週足まずはローソク足に注目してみます。

ローソクが小さいです。ボラティリティが大きく出ていないことがわかります。さらには実体も大きく出てこない、髭の方が長い状況です。

ということは現状トレンドレス。レンジ相場になっているということです。

ここ3週間は上髭がやや目立つ状況の中でのレンジ相場が継続されています。まずはレンジとして見ていきたいところです。

とはいえでは上がったら売るのか、下がったら買うのかについては考える必要があります。

それはなぜかというと年末相場ということもあるからです。おそらく多くのトレーダーは来週いっぱいで今年の相場を締める人が多いと思います。

クリスマスまでトレードやってる、年末までトレードしますって人は基本的には個人トレーダーくらいでしょう。個人トレーダーでも少数です。

市場参加者が減るということは相場や値動きが閑散として値動きがでなくなってきます。
ポジションを持っても利益にも損失にもならずに時間だけが過ぎていく、また急に仕掛けられて逆方向に動かされるなんてことも少なくありません。

ですので実際に上がったら売るや下がったら買う、逆にトレンドに乗ろうとして上がったら買う、下がったら売るということが機能しない可能性やリスクを考慮する必要があります。

ということでここに関してはリアルタイムの値動きも見ていきたいところです。

相場環境的には月足でも節目、週足でも節目、とてもやりにくいですね。デイトレやスイングは難しいところでしょうか。薄く取れるとこだけを狙っていくスキャルピングが最もやりやすそうですね。

その他気になるところでいえば現状の周期です。

お山を3個作って、これから4個目の周期になっても不思議ではありませんね。

三角保ち合いの余白も小さなお山一つ分くらいはあるので、もう一つお山を作って煮詰まりを作りに来るなんてことも想像してしまいます。

日足


高値は今年の大相場コロナショック相場以降常に切り下げ中です。

安値に関しては9月に一度踏ん張っているところもあります。しかし11月には再度安値を抜ける展開ですね。

そこから現状小さくは切り上げているものの高値の更新はまだ果たされていないのが気になります。今年1年見ていく中でのトレンドは下降トレンドですね。上がったら売られているのが2020年相場です。

これが年末でひっくり返るのか?それとも買い勢が踏ん張り切れずに下降トレンドが加速するのか?そんなところも見どころかもしれませんね。

2019年の1月3日にはフラッシュクラッシュと名付けられたクラッシュ相場もありました。
2021年の年始にもそういった可能性は僕は考えています。高確率というわけではありませんが、トレーダーとして小さな確率でもその大きなリスクは念頭に置いて置きたいところです。

僕自身は年末年始の持ち越しは一切行いません。

4H


最後に4Hを見ていきましょう。
4Hで気になるところは200MAです。

今年1年この200MAはほぼ下向きです。200MAベース下降トレンドです。一部角度を上向きにしようとしているところもありますが、

MAより上側での押し目買い、安値の切り上げポイントを作れずに折られています。上げていくには大事なところで折られているという印象です。

200MAを超えるので精いっぱいになっています。

そして現状200MAとの距離も近くなってボラティリティも収束されている、MAの傾きも横ばいに近くなってきています。

まずはレンジとしてみておき、大きなモメンタムが出てきてからトレンドを伺っていきたいと思います。

来週のドル円の展望まとめ

冒頭にも話しましたが年末相場ということも考慮して、更には長期の節目にいるということでトレンドの起点になってもおかしくない所ということも考えて、いつもより慎重なトレードでいきたいと思います。

まずはボラに注目です。ボラが出ないのであればトレードは控えます。動かない中でポジションをとっても利益にも損失にもならないことも多いですし、動かないとなにより利益も取れませんので。

ドル円に関してはあまり魅力的でない週となるかもしれません。

僕自身の戦略としても現状特になしです。現状の相場環境の認識をしっかりしておくことで、これからの相場の準備とします。